FIT EVER-Our Story

 

4年前、トルコを旅していたときのことです。

偶然が重なり、シリアとの国境に近い砂漠の街・アダナへ足を踏み入れました。
気温は35℃。乾いた熱気が肌を刺すなか、街を歩いていると、頭から全身を布で包んだ女性たちが炎天下を普通に歩いているのに気づきました。

ノースリーブでも汗ばんでいる私には、信じられない光景でした。
「あれだけ布をまとって、暑くないのだろうか。」

その疑問が、帰国後も頭を離れませんでした。
調べていくうちに、思いがけない事実に行き着きます。
気温が50℃を超えることもあるアラビア半島では、宗教的な意味が生まれるより遥か以前から、全身を布で覆うことが「灼熱の環境を生き抜くための知恵」だったとのことです。強烈な日差しを遮り、熱風を和らげ、乾燥から肌を守る。布は、体を守る鎧でした。

その発見に、ある問いが重なりました。 「日本の冷感素材の技術と、この数千年の知恵を組み合わせたら、どうなるだろう。」

それが、FIT EVERの始まりです。

自分ごと、日陰に包まれる。

頭から肩をやさしく包みながら、どこへ行っても自分だけの日陰を連れていける一枚。涼しくて、心地よくて、それでいておしゃれでいられる。そんな新しい選択肢を作りたいと思いました。

夏が、年々厳しくなっています。日差しはどんどん強くなり、暑さは長引き、気づけば「今日は外出をやめておこうか」と躊躇する日が増えてきました。暑さと紫外線から体を守ることは、もはや季節ごとの備えではなく、日常そのものになりつつあります。

FIT EVERは、その現実に正面から向き合うために生まれました。

素材から縫製まで、すべて日本製にこだわりました。

生地を手がけるのは、1894年創業の繊維メーカー。
呉服商として出発し、今もその匠の精神と技術を受け継ぐ会社です。縫製を担うのは、140年以上の歴史を持つ縫製工場。
日本のものづくりの可能性を、今も絶えず追い求めています。その長い積み重ねが、製品の「長く使える」品質にそのまま宿っています。

毎年夏が来るたびに、自然と手が伸びる一枚でありたい。

暑さ対策の製品は、毎年数えきれないほど生まれます。
その多くは、流行のように現れて、気づけば消えていきます。FIT EVERはそうではなく、何年も使い続けられるものでありたいと思っています。
真夏の外出前に自然と手が伸びて、「やっぱりこれが一番だ」と感じてもらえるような。いつもバッグの中に入れておきたい、そんな一枚でありたいのです。

暑さから自分を守る、最も自然な方法として。